おそらく小学4年生くらいのことだと思います。そのころにはたまに誰かの靴が無くなるという事件が起きていました。(これは結構スタンダードな悪戯だと思うのだけど、どうなんだろうか)
その日も誰かの靴が無くなってしまい、授業を中断して皆で探していました。いつもはすぐに見つかる事が多いのに、その日はなかなか見つかりませんでした。
私は頑張って探していました。多くの人は仲のよい友達といっしょにお喋りをしながらのんびり探していましたが、私は真剣に、走り回って。「自分が見つけ出したい」と思ってました。
暫く1人で探していると、校舎の裏に段ボールがおいてある事を見つけ、その中を見てみると探していた靴が!私は喜んで先生に報告しました。
私は先生に褒めてもらえると思ったのですが「どこにあったの?」「だれかといっしょに見つけた?」とちょっと怪訝そうな顔で聞かれ。全く褒めてもらえませんでした。
結局その事件はそれで終わりになったのですが、結局犯人は見つからないまま。私は先生に褒めてもらえると思ったのにそうではなくて、なんだか微妙な違和感を感じていましたが、あまり深く考えることはありませんでした。
と、それから何年もしてからふとした時に気がついたのですが
- 先生は私が犯人だと思った
のだろうと思います。