子供の「どうして勉強しなきゃいけないの?」→ 勉強することの具体的で直接的で切実なメリットを説明に書かれているようなアプローチは、私の経験上(大学時代のボランティア活動での経験)はうまく行きませんでした。もちろん私の伝え方の問題もあるでしょうし、受け取り手の受け取り方の問題もあるとは思いますけれども。

1.(子供)勉強したくない
2.(大人)勉強することの理由、メリットを説明
3.(子供)納得
4.(子供)勉強する

こういうフローを描くために2の箇所でどのようなことを言えばいいか・・・?というアプローチを私も大学時代はしていましたが、今にして思えばいまいちだったなと思います。今の私がまた同じ状況になったならば以下のようになるようなアプローチを取るだろうと思います。

1.(大人)将来、自分がなることのできる姿、あるいは将来の夢について話をする
2.(子供)自分がどうなりたいか考える
3.(子供)自分のなりたい姿(夢)を見つける
4.(子供)自分のなりたい姿(夢)を実現するにはどういう戦略をとればいいか考える
5.(もしも実現のために勉強が必要なのならば)勉強する

イチローの小学校時代の夢などを見ると、夢、目標の力の大切さが痛感できるような気がします。で、イチローの作文には勉強の話なんてどこにも出ておらず、実際どの程度勉強をしていたのかというと・・・・・・そんなことはたいした問題ではない気がします。彼の夢は「一流のプロ野球選手になること」なんですから。

「1.(大人)将来、自分がなることのできる姿、あるいは将来の夢について話をする。」というのはもしかしたら嘘かもしれませんね。実際には「ああいう人になりたい」という姿を子供に見せることが一番重要なことなのではないかと思います。勉強は沢山していい大学は出たけれども人生の負け組みで毎日仕事に愚痴をこぼし・・・というような大人が目に入る、聞こえてくる環境では勉強する気になれないのは当たり前だろうという気はしますね。

なんて他人事みたいに言っていないで、自分の夢、目標を実現しなくては・・・。