バンド演奏してきました。そしてバンド奏者としてのテクニック(?)の話
今年も猛暑の中、柏まつりでバンド演奏してきました。「みけたま」というバンド名でなんだかんだコロナ前から5年くらい活動しているバンドで20分ほどの演奏。
最近はきちんと映像としても記録しておこうと思ってカメラ3台持ち込んで録画、編集もしてみました。演奏しながら、同時に撮影はできないですからねー。固定カメラじゃなくて手持ちのカメラで奏者1人につきカメラマン1人くらいつけて撮影したいですねぇ。
Youtubeにアップしてありますので、良ければご覧ください。今回は全体的に結構よくまとまり、過去一番の出来だったかなと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=KLoNDlHVRTk
演奏の出来は見てもらうとして…。毎回とても気になるのはきちんと観客に全パートの音がきちんとそれぞれ聞き取れる形に届いているかどうかです。
バンド演奏をしている人じゃないとピンとこないと思いますが、実際に演奏している自分たちに聞こえる音と、観客側で聞こえる音っていうのはボリュームも各パートのバランスも全然違うんです。
私はベースなので、自分はベースアンプのすぐ近くでベースの音が一番大きく聞こえる位置にいるのですが、ほかのパートの音も聞こえないと演奏してタイミングを合わせることもできません。そして、ドラムは生音だったり、ギターはギターアンプの前にいたり、キーボードはそれそのものからは音が出ていなくてケーブルを通った先のスピーカーからしか音が出ていません、ボーカルの肉声だけだとバンド演奏のボリュームの中では全く聞こえず、これも増幅され、スピーカーから出た音からしか聞こえません。
演奏者が自分たちの音を聞くためのスピーカーは「モニター」といわれて演奏者たちの方をを向いていて演奏者に向けて音を出しています。完全に演奏者が演奏品水曜に、ボーカルが歌いやすいように音を出す感じです。
お客さん側には全部の音が混ぜ合わされて、全体のバランスを調整していい感じにした音がまた別のお客さん側を向いているスピーカーから送られることになります。
この時、どのモニターにどの音がどの程度出力されるのかやお客さん側にどのようなバランスでどの音が届けられるのかなどは一般的に「PAさん」と呼ばれる方に一任されます。バンドメンバーではどうしようもなくて、ほぼ完全に「PAさん次第」になるんですよね。
「あれれ、客席で録画したものを見てみたら、自分の音全然聞こえないぞ!演奏してるとき自分自身には聞こえてたけど…。」ってことになるのはバンドマンあるあるだと思います。
もちろん、「PAさん次第」とはいってもバンドメンバーでやるべきことももちろんあります。各パートで出す音の質を極力かぶらないように調整しておいたりとか、出す音自体もきちんと役割分担をしておいてかぶらないようにしたりとか。もちろんユニゾンといって、あえて一緒の音を出すっていうこともやることはあるんですけど、基本的にはドラムがリズムを構築して、ベースが低音をどっしり作ってあげて、その上にギターやキーボードが乗っかりつつ異なることをするって感じになります。
バンド演奏に慣れていないキーボードの人が低音部分でベースとかぶり、中~高音でギターとかぶり…というのもよくある失敗例ですね。
なので、演奏もきちんとできて、全パートの音がきちんと客席に届いている状態が作れたらそれだけで「やった!」という感じなんですね。
で、ですね。プロなんかはもうばっちり事前の準備をするのでしょうね当たり前に。広い場所の場合には音の伝わる速さの問題もあるのでイヤホン型のモニターを使うんだそうです。そうすると一人ひとり自分専用のスピーカーがあるような状態ですから、その演者の好みに合わせてどのパートの音をもっと上げるとか下げるとか細かくセッティングするのだそうです。そうして演奏のしやすさバッチリの中で、外側に出す音もプロのPAさんが事前にばっちり(1曲ごとに?)作っておいてそれを再現するのを基本とするのだろうと思います。まぁ、この辺は想像ですけどね。
事前に準備時間がばっちり取れて、きちんとバランス調整もできて、演奏するひと、客席で聞く人全部のバランスがOK!となるまでには相当の時間がかかりますよね。当たり前ですけど。
でも、素人のバンド演奏なんかだと事前のサウンドチェックすらないことも多々あります。完全にぶっつけ本番で音の調整時間は1~2分。それ以上かけると持ち時間が無くなっちゃう…的な感じが当たり前だったりします。このくらいだともううまくいく方がおかしいくらいの感じですよね。そして、キーボードやギターなんかは演奏中に音を変化させることも当たり前ですし、音が変わったらバランスも崩れます。うん。基本上手くいくわけがない。
そして、PAさんにも正直当たりはずれがあるのが現実です。細かく音を聞いて調整しつつ、客席側の聞こえ具合も頻繁にチェックしながら調整してくれる人に当たれたらラッキーです。そうじゃなかった場合にはある程度自衛も必要となります。事前に当日担当してくれる方の調整した音をほかのバンドの演奏の時に聞いておいて、PAさんの癖というか好みというかそういうものを見ておく必要があります。場合によっては客席側に特定の楽器の音を全く出していないレベルの人もいたりします。いや、もちろん本来モニター用のアンプからの音が大きすぎて出す必要が無い時はそうなるんでしょうけど、明らかにボリューム不足で埋もれていてもそのまま!っていうケースもあったりします。
そういう時には仕方がないですよね。ごめんなさいって思いながら、アンプのボリュームをグイっと上げるしかないですね。(まぁ、そういうことをするとハウリングしちゃうケースが多いんですけどね…。)どこまでやるといい感じなのかは、自分自身では客席側にまで行ってバランスを確認できないですから、もう勘です。そして、大きすぎたりやっぱり小さすぎたり。大きすぎると全体のバランスを崩しますし、小さすぎてもだめですし。私の場合ベースですからベースが聞こえないと歌を歌うのも厳しいです。本当にわからないです。いつも祈るような気持ちでやってます。
ただ、うまくやるコツはやっぱり音をむやみに大きくしないことだと感じます。聞こえなかったらほかのパートを下げるくらいの感じで全体的に音を小さくしてバランスを取った方がはるかにうまくいくし、ハウリングも起こさないです。特にドラムが強く叩きすぎるとバランスが崩れるケースが多いと感じます。あとはギターがバリバリやりすぎるケースも散見されますね。
なので、客席側できちんとバランスよく全パートの音が聞こえていると本当にすごいなーと思うし、自分たちの演奏でバランスよく外に聞こえていたら、録音でとれていたら本当に幸せです。PAさんありがとう!という気持ちになりますね。
まぁ、それでも、演奏がダメダメだったりとかするわけですが…。
でも、うまいバンドは音のバランスも、演奏も、うまくばっちり仕上げてくるからすごいですよね。わかっている人はPAさんに対してもしっかりとお願いを出していてすごいなと思います。やりすぎると嫌われそうですが(笑
で、私としては客席側にリモートマイクをおいて、演奏しながらそれをモニタリングできるような仕組みがあると私のような細かい人間には受けるんじゃないかと思ってます。でも、そこまでやってると演奏に集中できなくてダメかな…。
あれ、だらだら日記かいてたらもうこんな時間(11時22分)でした。10時には寝る予定だったのに?うーん。もうおしまいにします。おやすみなさい。